十五夜の夕べ

今、入居者様と一緒に、山の頂からゆっくりと昇ってくる中秋の名月を鑑賞しています。

月表紙

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ちょうど10年前の十五夜の夕べ、ご入居のTさんと今日のように食堂の窓から、まんまるい月が昇ってくるのをじっと見つめていたことがありました。当時、体力が落ちてベッドから起き上がれなくなっていたTさん、この年を越せるかどうか、と言われていました。「きれいですね」と声をかけると、「本当にきれいやね」と、応えてくださったTさん。「来年もいっしょに月見がしたい」、その願いはかないませんでしたが、Tさんと一緒に静かに月を眺めていたあのひとときが、満月を見ると私の胸に蘇ってきます。